第四回漱石記念漢詩大会開かる
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第四回漱石記念漢詩大会は令和元年十二月七日、熊本市中央区の熊本市民会館にて
開催された。
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これは、平成28年が漱石が第五高等学校の英語の教師として熊本に赴任してからちょうど百二十年に
なることを記念して第1回が開かれたのに続いて毎年開かれ、今年が第5回になる。漱石記念漢詩大会実行委員会
(委員長・柏木濶熊本大学名誉教授)主催で開かれたものである。
全国から三百二十一首の漢詩の応募があり、約百十名の参加者があった。
開会の辞のあと、表彰式が行われ、次の方々に賞状が授与された。(敬称略)
最優秀賞・小嶋明紀子、
優秀賞(高橋純子、小須田敦子、上田尤子、小林順子、津野純一(欠席))
佳作十名のうち・堀端保聖、井ノ口泰正、中野道隆
入選二十名のうち・壱岐本桂子、志垣辰博、亀谷勝子、衛藤郁郎、寺嶋文代
奨励賞八名のうち・小田美代子、坂元哲巳、古庄優子、兼松孝幸
熊本からは、佳作として、中野道隆、入選として、古庄優子、志垣辰博、寺嶋文代、
奨励賞として、小田美代子、坂元哲巳、古庄優子、兼松孝幸の各氏が受賞された。
ついで、審査をお願いした全日本漢詩連盟会長の石川忠久先生による「講評」が代読された。
石川先生はご体調がすぐれないということで、今回は欠席されたが、講評は書面でいただいたので、柏木委員長が代読
したものである。
最優秀賞に輝いた小嶋明寄紀子さんの「西湖孤山観梅」については、「西湖は多くの詩人が美しい詩文を遺している難しい
題材だが、正攻法でけれん味なく素直にうたってて良い」と高く評価された。
次に、特別講演に移ったが、石川先生が「陶淵明」について話される予定が変更になり、柏木委員長が「中国の国際会議に作歌して」
という講演を行った。つぎに現在柏木委員長が進めている「漢詩のデータベース」についての中間報告があった。
ついで、少年少女による吟詠剣詩舞が行われた。
ついで、優秀賞以上に選ばれた作品の詩吟が行われた。
最優秀賞(小嶋昭紀子)は、吟詠 江岳流江戸岳会会長・高倉江岳氏により、吟じられ、
他の優秀賞五首も熊本にある吟詠道の師範などのよって吟詠された。
その後、午後六時から懇親会が城彩苑「花雅」で行われ、四十四名の参加があった。
酒がすすむとともに、和気藹々、交遊を温め、詩論を論じ、楽しいひとときであった。
今回は、次の日の見学会は都合により行われなかった。
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[主催] 漱石記念漢詩大会実行委員会
[後援] 熊本県、熊本市、熊本日日新聞社、熊本県文化協会、熊本県漢詩連盟、熊本県吟詠連盟、
公益財団公認 熊本県吟剣詩舞道総連盟、放送大学熊本学習センター漢詩勉強会、夏目漱石記念百人委員会、
夏目漱石・記念年実行委員会、くまもと漱石倶楽部
[協賛] 原泉吟社、龍南吟社、凌雲吟社、石泉詩会、嘯風吟社, 吟詠フォーラ熊本、舒文堂 など
問い合わせ先
860-0862 熊本市中央区黒髪4-711 柏木 濶(漱石記念漢詩大会実行委員長
メール kashiwa@gpo.kumamoto-u.ac.jp 携帯 090-8398-5936)
問い合わせはできるだけメールでお願いします。
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